中途覚醒を改善するには
原因に合った改善策を取らなければ中途覚醒を改善する事はできない

夜中に何度も目が覚めてしまう中途覚醒。中途覚醒は不眠症のひとつです。
夜中に何度も目が覚めてしまう事で寝た気がしなかったり、熟睡感を得られなかったりし、日頃の疲れをしっかり摂る事が難しくなります。
中途覚醒が起こる原因は様々で、
・加齢によるもの
・生活習慣によるもの
・身体的によるもの
などが挙げられます。
原因が様々なので改善策も様々になり、その原因に合った改善策を取らなければ中途覚醒を改善する事はできません。
加齢による中途覚醒の改善策
中途覚醒は中高年に多い不眠症です。40代辺りから中途覚醒を発症する人が増えている傾向にあり、加齢と睡眠は密接な関係があるという事がわかります。
このように歳を重ねる事で中途覚醒を発症する確率も高くなり、完全には防ぐ事ができない所もあるんですね。
ただ、日頃からの対策で中途覚醒の発症確率を低くする事はできます。
その対策のポイントになるものがメラトニン。
メラトニンとは睡眠ホルモンとも呼ばれ、人間の脳内で分泌される物質です。このメラトニンの分泌が多ければ多いほど睡眠の質は高くなり、しっかりとした睡眠を得る事ができるんですね。睡眠も深くなり、夜中に何度も目が覚めるという事がなくなります。
しかし、メラトニンの分泌は加齢と共に減少してしまうんです。これが中途覚醒を引き起こす要因になるんですね。
メラトニンの分泌を増やすには!?
ではメラトニンの分泌を増やすにはどうすればいいのでしょうか?
メラトニンを作りだすにはセロトニンという脳内物質が必要になるんですね。セロトニンが多ければメラトニンの分泌が増えるという事です。
セロトニンを増やすには、
・太陽の光をしっかり浴びる
・必須アミノ酸のトリプトファンを摂取する
・適度な運動(リズム運動)
という方法があります。
直接的にメラトニンを増やす事はできませんが、セロトニンを増やす事でメラトニンの分泌が増え、質の高い睡眠を得る事ができるようになり、中途覚醒の改善に繋げる事ができますよ。
生活習慣による中途覚醒の改善策
生活習慣があまりにも乱れていると中途覚醒を引き起こす確率は高くなります。
例えば、睡眠前の飲食。
人間の身体は食べ物を摂取すると消化作業に入ります。消化には多くの時間がかかり、睡眠前に食事をしてしまうと体内の臓器は休む事ができなくなりフル活動する事になるんですね。脳が眠る事ができても身体が起きている状態になり睡眠は浅くなり、何度も目が覚めてしまいます。
また、睡眠前のアルコール摂取もおすすめはできません。アルコールは脳を覚醒させる作用があり、アルコール摂取後の何時間は脳が覚醒した状態になるため睡眠が浅くなってしまい、中途覚醒を引き起こす要因になります。
他にも睡眠前のスマホやパソコンの使用、激しい運動も脳と身体を活発にしてしまう行動になるので注意が必要です。
身体的による中途覚醒の改善策
病気やケガなどの身体的な問題が原因で中途覚醒を引き起こしてしまう事もあります。
疾患やアレルギーによる痒み、肩こりや腰痛もそうですね。
睡眠中に身体に痛みや不調が生じてしまうと脳や身体が起きてしまい目が覚めてしまう恐れがあります。
身体的な原因が中途覚醒を引き起こしているのであれば中途覚醒よりもまずは身体的な問題を解決する事が優先的です。身体の異常を治すことで同時に中途覚醒の症状もおさまりますよ。